サジェストツールをサイト内検索に付加するメリット


サジェストツールは、主にサイト内検索において、ユーザが検索したい文字を入力した際に出てくる入力補完機能のことです。
目につきやすいところに配置されることが多く、多くのユーザが使う機会がありますが、中にはサジェストツールが付加されていないサイト内検索もあります。

ではサイト内検索の機能にサジェストツールを付加することで、どんなメリットがあるのでしょうか。
「訪問者側」「サイト運営側」それぞれの立場からみたメリットをご紹介します。

 

訪問者側のメリット

最後まで入力しなくてもよい

例えば「ロングスカート」や「折り畳み傘」など少し長い単語を入力したいとき、最初の2文字程度を入れるだけサジェストツールにより表示されれば、あとは選択するだけでよいので、入力が楽です。

さらに、変換間違いによる文字の打ち直しの手間なども省けます。

 

どんな言葉で検索したらよいかわからない時の助けになる

文具を扱うECサイトにおいて、「ペンがポケットから落ちないように繋げておくコードが欲しい」と思った時、どのような文字で検索するでしょうか。
一般的な商品名や呼び名が思い浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。

こういう場合、「ペン 落ちない」など動作で検索しようと入力したときに、関連する「ペンホルダー」や「ペンヘルパー」、「ペンキーパー」など、このサイトにはこういう商品があります、とサジェストツールにより提示されると欲しいものに近い商品までたどり着きやすくなります。

 

新しい選択肢を増やす

内祝いを探したい人が、「内祝い」まで入力した際に「内祝い タオル」「内祝い 名入れ」「内祝い 送料無料」とサジェストツールで表示されたらどうでしょうか。

タオルだけを見るつもりで訪れたサイトだったとしても、もし関連するワードに「こんなものがある」と思ってもらえれば、他の商品も購入候補に入れてもらうことができます。

 

検索の絞り込みが効率的に行えるので、目的のものにたどりつきやすい

「カーテン」と検索した時、サジェストツールにより「カーテン レース」「カーテン 遮光」「カーテン レール」と表示されれば、1回の検索で目的のものを絞り込むことができます。

もしサジェストツールがないと、「カーテン」で検索した後、絞込み条件から選んでいかなければならない手間が発生します。

 

サイト運営側のメリット

「こんなのもあるのか」という発見により離脱率が減る

サイト内検索を利用する人は、何か欲しいものがあってそのツールを使用します。

欲していないものを見せて気を惹くのは好みがわからなければ難しいです。
しかし、欲しいと思っているものに関連する商品をサジェストツールで紹介することで、他のページにも興味を持ってもらい、結果的に早期の離脱率減少に繋がる可能性があります。

 

見て欲しいサジェストを表示することで見てもらえる

サジェストツールによっては、「このワードを入力したユーザにはこの情報も見て欲しい」というサジェストを意図的に設定できるものがあります。

時期によって特におすすめしたいものがある場合などは、より多くの人にみてもらうための手段として便利です。

 

入力の仕方によってはヒットしない事態を防ぐ

「ギフト用のバスタオルセット綿素材」や「北欧風ダイニングテーブルとチェア」など、いわゆる機械語ではなく文で検索をする場合や、打ち間違いをしてしまう場合もあります。

この場合、検索機能の性能によっては単語分析がうまくいかず、本来ヒットするはずの商品を検索結果に提示することができません。

そんな時、サジェストツールで「ギフト バスタオル セット 綿」など、ヒットすることがわかっている検索方法を提示してあげると、0件ヒットを防ぐことにも繋がります。

 

まとめ

以上の点より、サイト内検索をより効果的なものにするためには、サジェストツール付加が一役買っていると言えるのではないでしょうか。

サジェストツールがない場合よりも、よりユーザに適した検索結果を提供することができ、ユーザの満足度向上やリピート率上昇にも繋がる可能性があります。


Comments are closed.